人事担当者インタビュー!【東京立正中学校 高等学校】

2015/01/30

【学校名】東京立正中学校 高等学校

【ご担当者】校長 澤田 幸雄 先生、教頭 石川 伸也 先生

【1】 学校のプロフィール

昭和元年、妙法寺の岡田日帰上人(おかだにっきしょうにん)により、五重塔を立てるよりも「人の心の中に塔を建てよう」という想いのもとに設立された立正高等女学校が本校の始まりになります。当時は「女性に権利を与え、社会で活躍してもらおう」ということで、戦前から戦後にかけて生徒を輩出していました。日本で男女共同参画社会というテーマが強く意識され始めた社会に対応するため、平成14年に男女共学化しました。

東京立正らしいところは、生徒が元気で温かく、思いやりがあり、ご近所でも評判がいいことです。仏教の考えを取り入れた行事などが、生徒をこのように育ててきたのかなと思います。建学の精神はかつてなかったのですが、初代校長の高島平三郎先生の考えに伴って、当時の教職員が学校の特色を書き出し、整えたところ「生命の尊重、慈悲、平和」になりました。現在この考えは学校の隅々まで行き届いています。

本校の取り組みの例として生徒に影響を与えていることが、毎週月曜日に設けている瞑想の時間です。生徒に頭の柔軟性を持たせることを促し、心の中の焦りも取れ、いい考えが浮かぶことにつながります。瞑想の時間のおかげで、休み明けの月曜日に生徒が落ち着かないということもないです。

本校の生徒の特色として、合唱コンクールの休憩時間に、教員ではなく生徒自身が着席を促して、1分もたたないうちに静かに準備を始めることが出来る点にも、よく表れていると思います。またしっとり感や落ち着きを持ちつつも、部活動も一生懸命行う雰囲気が彼らにはあります。学校から離れたところでも、服装の乱れなどがない点も自慢の一つです。生徒は学校での生活に満足をしている様子で、それは学校満足度調査の高い数値にも表れています。

教員全体として、上意下達の風土ではなく、みんなが意見を出し合っていく雰囲気です。

若い方が自分の意見を言える風土にますますなってきており、その人が新しいプロジェクトを推進していくこともよくあります。例えば、國學院大學との連携やUNESCOスクールとの連携を始めようとしていることなどは、若い先生が中心で主導しています。今年入った理系の先生はコンピュータ室の改革を行っています。学校として、新しい教育のシステムを創り上げていきたいと考えております。

生徒数 中学55名 高校591名

昨年の2月からグローバル化の流れに対応できる人材を育成していくことになり、今まさに教育システムを創っているところです。本校で活躍していただく先生方にも、これからのグローバル化に対応できる方を求めていきたいと考えています。

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【2】 採用に対する学校の考え

先生方に求める基準は、ここ数年募集要項に記載しているとおりなのですが、例えば英語なら4つのポイント(読む・聞く・話す・書く)を押さえている方や海外での就業・修学経験がある方、TOEFL(PBT)、TOEFL(iBT)、TOEIC、英検などの資格やTESOL等の第二言語習得のための指導資格を有する方を歓迎しています。従来型の日本での英語の指導ではなく、生徒を留学させた経験がある方などを求めています。

採用でのベースとして、英語に限らず、他教科においても海外での経験のある方は魅力的だと思います。たとえ体育の先生であっても、こうした体験をお持ちの方を歓迎します。

(本校では常に新しい取り組みを行おうとしています。)学校の教育システムを新しく創っていくにあたっては、これまでの東京立正の良さに、新しいものを加えていきたいと考えていますので、チャレンジ精神のある方を歓迎いたします。学校の目標は、生徒を偏差値が高い大学に合格させる学校ではなく、生徒が学びたいことを実現できる大学に合格させる学校にしていくことです。キャリアデザイン教育の中で、こうしたことを体現していこうとしているので、教員もこのような姿勢でないと困ります。

◇ チューター制度

来年4月から入る先生が、内定後にチューターとして入職まで勉強していただくこともあります。本校は外部の教育システムを導入していますが、中にはそれをうまく使えない生徒もおりますので、そういった生徒の学習サポートをお願いしています。今後、大学3年生でもチューターになれるようにしていきたいとも思っています。

【3】 採用の流れ

  1. 書類審査
  2. 筆記試験(教科試験、私学の適正試験レベル)、小論文(「入職後何をしたいか」など)、面接(管理職)
  3. 模擬授業(事前に課題を与えます、指導案の提出も必須です)、面接(教科の先生方全員)

※ 教科の先生方の目線は、時には管理職より厳しいこともあります。

  1. 面接(学園本部)

※ 面接は上記以外にも、何度か行うこともあります。

模擬授業に関しては、新卒の方であれば、上手くできているかではなく、準備をしっかりしてきて、入職後も一生懸命やれる方か見ています。

面接では、公立志望か私立志望かも重要です。「私立でがんばりたい!」という方を求めています。採用の時期として、公立の試験の前に行うのも、しょうがなく私学に来た人では困るからです。ご自身が一般入試で頑張ってきた方はより魅力的です。

【4】採用で大事にしていること

ご自身が体験してきたことを重要にしています。

英語科であれば海外での就業・修学経験、理系の教科であれば大学院などで論文のような「何かを作り上げた経験」のある方を求めており、そういったことを面接などの場で伝えていただきたいと思っています。

これから学校として国際化に対応していくために、先生方ご自身にも、「自分で何か課題を見つけ、それを克服してきた」という体験を求めていきます。ですから、面接でも大学でどんな論文を書いてきたのか、といったことを質問します。

グローバル化にそなえて、ご自身の体験を語れるかがポイントです。

書類は直筆が必須です。これは、その人の字が結局、生徒につながるものだからです。

学校のHPを見ているか、見ていないかはすぐにわかります。さらには、学校パンフレットを見たり説明会などにも足を運び、自分で情報を収集してくることが重要です。ペーパー試験は点数を取ることよりも、記述式でどのように解答するかを通して、基礎学力を見ています。もちろん、他校で経験のある方と新卒の方では、目線を変えて見ています。

面接を通して、「人の話を聞く人なのかどうか」で、その方の将来性を感じます。学校で他の先生方と協力していける方かどうかも見ています。

とにかく、前向きな方がいいです。

教科担当からは、実際の様々な生徒や質問にどう対応するかを伺うこともあります。実際の場面では、生徒と粘り強く接することも求められますので、粘り強さを持っている方がいいです。

一般には、名前がある学校に行きたい傾向があるかもしれませんが、本校は「自分たちで何かを創り上げていきたい!」という意識のある方が欲しいです。かたちのないところから創り上げていく意欲のある方を歓迎いたします。

新任の方であっても、その方の意見を管理職がしっかり聴き、良いアイディアはどんどん採用していく方針です。

担当 入江