VOL.96「失敗を活かす」

2011/08/03

子どものころに草サッカー程度の経験しかない私にもこの度の「なでしこジャパン」の快挙は正に筆舌に尽くせない感動を与えてくれた。

歳のせいか前日の10時前に就寝すれば有り難いことに3時半には普通に起きられる。スポーツはリアルタイムに観戦しなければワクワクもドキドキも半減する。

お蔭様で日本中の多くの人々とあの感動の瞬間を共有する幸せを満喫している。

あのPK戦に至るまでのドラマの中で彼女たちは一試合ごとに力をつけていったように感じた。特に予選で一敗したイングランド戦から学んだことが大きかったように思われる。

敗戦で挫けずその経験を活かせば次に「大きな恵み」が待っていることを多くの人々は彼女たちから教わったのではないだろうか。

先日、中学弓道の全国・関東大会予選の都大会があり、閉会式で講評のスピーチをさせられた時に早速その話をした。

アスリートと呼ばれる人だけでなく、一般の人々であっても成功者と言われる人は挫折を余儀なくされた経験をその後に活かした人たちであることを話した。

弓の達人と称された人たちは一射もおろそかにせず的中の奈何(いかん)に関わらず次の一射に活かした人だとも付け加えた。

ふだんの授業で生徒に話すにはテストを例にあげれば分かりやすい。成績不振の生徒はテストごとに初体験を繰り返すだけで次に活かせない子が多いからだ。選択肢の問題を深く考えずに「ア」と選んで、たまたま正解であればなおのこと「イ」が正解であっても後には何も残らない。

教師も同様でテスト後に平均点がいかに低くても、生徒の努力の程をあれこれ言う前になぜ授業内容が定着しなかったを各設問と正答率を照合して検討すべきである。

今となっては手遅れだが自戒の言葉でもある。今更言うまでもないが経験を後に活かすには周辺の全てに真剣に誠実に対応することが不可欠であることは確かである。

2011/8/3 彦井 脩

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