Vol.9「予知能力」

2009/10/14

教師の仕事は正に多様である。

学校で生徒は授業だけ大人しく受けているわけではなく、教師は生徒の登校から下校までの全ての指導に関わらなければならない。

数百人あるいは千人以上の生徒が、一日の3分の1を越える時間を学校で過ごしているのだから、統計学的に毎日何が起こっても不思議はない。

学校というところは日替わりでさまざまな事件が起こる。

ただ、事件がクラスごとに平等に起こるかというそうではない。

気まぐれな神様のいたずらか、同じ学年でもみごとに一人の担任のクラスに偏るのである。

偶然のなせる業か、運、不運は世の習いなのか、理由は定かではないが、どうもそれなりの理由があるような気がしてならない。

例えば宿泊をともなう校外学習で忘れ物をしたり、ケガをする生徒が多いのは日頃から先生の注意をよく聴かないクラスである。

優れた教師は、生徒が忘れ物をしそうな場所や、生徒が疲れていてケガでもしそうになると、間髪を入れず先回りして注意をする。

そうした察知する能力や、予知する能力は経験年数にもよるが、教師として果たすべき使命をいかに日頃から意識しているかにかかっている。

教師としての予知能力を高めるには、生徒との触れ合いの時間を多く持つことである。
授業時間は勿論、クラブ活動など課外活動、清掃時間等々生徒と親しくする時間を増やし、日頃から観察眼や洞察力を磨き、生徒がどんな時、どんな行動をとるかをよく見ることが大切である。

「ボクはついてないですよねー」というヒマがあったら、これぞという先生の動きをつぶさに観察して見習い、ここぞという時にはしっかり伝える力をつけるべきだ。

何年経っても事件が多発し、愚痴をこぼし続けるような教師はどの学校にもいる。

教師にとって、生徒の行動を予知する能力は極めて大きいと思われる。

2009/10/14彦井 脩

ご意見・ご感想は彦井 hikoi@careervista.jp まで。