VOL.66「予習・復習の効用」

2010/12/15

宿題を出さない先生は熱心さに欠けると思われる。親もウチの子は全然勉強しないからどんどん宿題を出して下さいと言う。

異論もあろうが基本的に家の中まで教員が立ち入るような指導は如何(いかが)なものかと思う。帰宅したら生徒は家の子である。
本来勉強は自ら進んでやるものだ。先生から膨大な宿題を課せられて親まで手伝うような愚かな光景が展開されることは正に笑止千万である。

生徒は家に帰って今日学校で習ったことを復習するだけでも相当な時間を費やす。ましてや、その上きちんと予習などしていたら宿題などやっている時間を作れるはずがない。

宿題も漢字や英単語を20回ずつ練習してこいといった作業を課すようなものは無意味とは言わないが、自主的な学習の妨げにもなりかねない。ましてや授業で消化出来なかった部分を家でやらせるようなことは厳に慎むべきことである。自分の消化不良のツケを家に回すようなものだ。

黙っていれば生徒は予習も復習もしないことを前提に宿題を強要しているのが一般の共通認識のようで低きに合わせているようにしか思えない。

ろくに予習も復習もしなかった人間が言うのも痴(をこ)がましいが、教師は予習・復習の効用を生徒にも親にもしっかり伝えるべきだと思う。

周囲の優秀な人は子どもの頃、予習・復習をきちんと励行していたとよく聴く。

たしかに授業で分かったと思っても復習をすることで完全理解に至っていないことを確認することが多い。学校で分かったことを家で反復繰り返し記憶することで学習は完結する。また、授業に臨む前に教科書を読むだけでもしておけば意欲的に先生の話を聴けるものだ。ましてや新出の単語や漢字や用語を調べたりしたら意欲どころか理解度も定着度も高まるだろう。

愚かな言い訳になるが、子どもの頃先生や両親が予習、復習を厳命してくれていたたら自分ももっとマシな人間になっていたと思う今日此の頃である。

2010/12/15 彦井 脩

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