Vol. 35「クラブ活動」

2010/04/21

中学高校時代のクラブ活動はその後の人生に与える影響は大きい。
私も高校時代に始めた弓道を大学でも続け、今も中高生と一緒に楽しんでいる。

面白いのは、この歳になっても学生時代の先輩には頭が上がらないし、怖かった先輩は今も名前を呼ばれるとビクつくから可笑しくなる。

クラブ活動もさまざまで体育会系の過酷な練習に明け暮れするものから、文化系の一体何をやっているか分からないようなゆるいクラブもある。

私が弓道を指導してきた二つの学校は男女の差こそあれ共に中高一貫のクラブであった。
武道とはいえ過激さはなく物静かに活動していた。
中1から高3まで年齢差の大きな生徒が一緒に活動する。
6年間クラブを全うすれば帰宅部とは違って5年先輩と5年後輩の部員相互の豊かな交流が生まれる。
こうした絆は卒業後も消えることなく実生活の上でもこの人脈が活かされるのである。

クラブ活動はあくまでも生徒が主体であるが教師の存在は大きい。
どの学校も活気のあるクラブは良い意味で顧問教師の色に染まっているし、部員との良い関係も保たれている。

甲子園を目指す野球部や国立を目指すサッカー部、部室の片隅で地味に活動する将棋部や鉄研などクラブもさまざまである。

こうした経験がそれぞれの生徒にとっての青春の軌跡の1ページであることには変わりはない。

学校が予備校化していると言われて久しいが放課後のクラブ活動だけはどの学校もオアシスといったのどかな雰囲気がある。

そんな温かな交流は永く続き、子どもの手を引いた卒業生がひょっこり現れたりするのもクラブ活動ならではの光景である。

放課後のひとときは、授業から解放され好きなことに熱中する生徒たちと煩わしい校務を離れて親しく触れ合える正に至福の時間であった。
教師は生徒の近くにあってこそ光を放つ、クラブ活動の時間をゆっくり生徒と楽しむ余裕を常に持っていたいものである。

2010/4/21 彦井 脩

ご意見・ご感想は彦井 hikoi@careervista.jp まで。