Vol. 25「教師さまざま その3」

2010/02/10

学校によくいる二つの教師像をあげてきたが、今回も比較的どの学校でも見かけるタイプの人たちである。

私的厚生マンといわれるような教員である。
最近は激減して絶滅危惧種になりつつあるようだが、結構強かに地下に潜るように各校で生き延びているらしい。

この種の人たちは基本的に淋しがり屋らしく、とかく群れをつくっては遊びたがる。
頼まれもしないのに旅行を計画して、グループ旅行積立預金の世話までしてくれたりもする。

とにかく集まって何かやる機会を間断なく狙っている。
理由などどうでもよく、チャンスさえあれば何にでも食いつく。
大した行事でなくても反省会はやるし、いい歳をして誕生会までやりたがる。

忘年会や新年会のシーズンは活きが一段とよくなり、手帳を開いては日程の調整に余念がない。

夏休みや冬休みが近づくと、落ち着かなくなり合同家族旅行の会の資料集めなどに東奔西走し、出入りの旅行者を有効に活用して最高の条件を引き出したりするのである。

校務分掌とは関係なく忙しそうにしていても誰も咎め立てはしない。
特に同じ教科や同じ学年を担当している場合は互いの親密度は深まるし、感謝こそすれ非難する人はまずいない。

人の多く集まるところはとかく人間関係で難しい問題が起こりやすい。
学校にもよるが、企業とは違って上司と部下という関係が希薄でタテ社会ではなく、ヨコ社会とも言うべき不安定な関係が成り立っている。

教員相互も職業柄理に偏る者が多い上に、扱い難い世代の生徒を対象にして、学校の人間関係はかなり難しい様相を呈する。

こうした環境にあってこそ、私的厚生マンの存在は大きいのである。

2010/2/10 彦井 脩

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