VOL.249 新年会

2015/01/28

今年も世話好きな卒業生が元教員3人と彼女の仲間5人ほどに声をかけて新年会を開いてくれた。こうした集まりが年に何回かある。特別な用事でもないと会わない人もいて有り難く思っている。50歳に手の届きそうな卒業生と古稀や還暦を越えた教師たちとは言え、何年経っても教師と生徒の関係は変わらない。離婚したといえば心配になるし、息子の就職先が決ったと聞いては安心する。

こうした利害関係のない集いは罪が無く楽しいものだ。会う度に同じような想い出が話題になるがそれなりに盛り上がるから可笑しい。

こうした会が続くのはマメに世話をしてくれる人あってのことだが、参加を無理強いしないことも大きな要因になる。

私自身も小学校のクラス会によく出ている。若いうちは3年とか隔年で開いていたが、老い先短くなってきたせいか、近ごろは年毎など頻繁になっている。小学校を卒業して半世紀以上になるがよくぞ続くものだと感心する。面倒見の良い幹事と出席を強要されなかったお陰だと思っている。

長い人生山あり谷ありで、どんな人にも大なり小なり起伏がある。人に会いたいときもあれば濃い人間関係から距離をおきたい時もある。

私も波瀾万丈というほどでもないが決して順風満帆の人生を送って来たわけではない。32年勤めた女子校を辞めて男子校に転職するなど、決して平坦な道ばかりではなかった。性格もあってか人から頼まれる仕事を断れず多忙を極めた時期もあった。公私ともにイヤなことが続いたこともある。

必要欠くべからざる付き合い以外は一切避けていた時期もあった。クラス会を断ったことも何度かあるが苦言を呈されることもなく毎回欠かさず案内が届いた。心に余裕ができるようになって出席すると極めて自然に迎えてくれるなど、どれだけ救われる思いをしたかわからない。

生きる力の根源は周辺の人間関係に負うところが大きい。継続性のある人の交わりが緩やかな関わりから生まれることをまた感じさせられた新年の集いであった。

 

2015/1/28 彦井 脩

彦井先生写真②  

彦井 脩

当社アドバイザー。 昭和38年にキリスト教主義の女子校に勤め、その後、平成4年に男子校に転じ平成20年までの45年間教員生活を続けた。その間、塾や予備校の講師、参考書やエッセイの執筆もする。

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