VOL.186 「好きこそ物の上手なれ」

2013/07/17

慣用句に「好きこそ物の上手なれ」がある。ただ好きだから上手になるのか、「上手だ」と誰かにおだてられて本当に上手になるのか定かではない。

学業も芸事も誰かに促されてやっても成果は上がらない。自ら進んで取り組めば力が上がるのは言わずもがなである。

先日、全国高校総体「弓道」の東京都予選があった。教え子のI君が予選から14連続的中を続けて他を振り切って優勝した。中2の時に他のクラブから来て和弓が性に合ったのか率先して練習して栄冠を手にした。8月に北九州市で開催される本大会に臨む。彼は好きで上手になったのだ。

勉強もまったく同様で親や教師からうるさく言われて渋々やってるうちは身に付
かない。大学受験で良い結果を出した生徒たちも、「自ら進んでやるしかない」と吹っ切れてから成績が上がったとよく言う。

勉強もクラブもよい結果を出すには“好きにさせる”にしくはないことを百も承知で教師たちは苦労している。

当然のことながら私も例外ではなく試行錯誤を繰り返してきた。生徒をやる気にさせる画期的な対処方法など見つかれば正に万歳ものである。

本人の意欲を喚起するには、先ずは学業であれ芸事であれ指導者自身が好きになり惚れ込むことだとよく言われる。自分が面白く感じていることを教えるのは自ずと力も入るし、授業を受ける生徒の関心も高まり、取り組む姿勢も積極的になるというのだ。

生徒を勉強好きにさせる決定打とはならないまでも、教師自らが授業好きになることが必須であることは間違いないようだ。まずは前提条件として教材研究に、真面目に取り組むことだ。対象とする教材の知識が深まれば自ずと関心も興味も高まり、生徒への波及効果も期待できると思われる。

2013/7/17 彦井 脩

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