VOL.182 「好機を活かす」

2013/06/19

スポーツマンでもタレントでも、一流と二流を分けるのは好機をいかに活かすかが一つのカギとなる。

私の凡俗な来し方にも、今思えば好機が何度もあった。もちろんその全てを活かせなかったし、安閑と傍観したり、全く好機と気づかなかったことさえある。

私同様に日々の生活のなかで大きなチャンスをぼんやり見過ごして後悔した経験を持っている人は多いと思う。
巷間に生きる多くの人々もそうした後悔を繰り返しながら毎日の生活を送っている。

だから、さまざまな分野で傑出した地位を築いている人が「チ
ャンスを活かし・・・云々」といったサクセスストーリーを語ればもちろん説得力もあるが、平凡な一教師の話も無駄にはならないはずだ。大きな夢や憧れを持つ中高生に人生の先輩として「好機を活かす」重さを話す機会があってもいい。

問題は生徒たちにどう伝えるかだ。人の生きる軌跡は後に続くもので前もって予測などできるはずはない。だからといってただあんぐりと口を開けて僥倖をひたすら待っていても美味しいものなど入ってくるはずもない。

山中教授のIPS細胞も偶然の産物と思う人はいない。宝くじに当たったのとは訳が違い、日ごろの努力と研鑽が快挙に結びついたのだ。

好機を好機と判断し活かすことができるのは、今自分が取り組んでいることに誠実に意欲的に向き合っている人にのみ与えられる特権であることを生徒たちにしっかりと伝えたいものだ。

2013/6/19 彦井 脩

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