VOL.177「校則」

2013/05/15

学校で生徒の守るべきルールが校則である。私立校は個々に独自の校則を持ち、驚くようなユニークなものもある。

どの学校も校則の対象として苦慮したのがケータイ電話だが、これだけ普及し、特に震災後、家族の連絡に不可欠のアイテムと認知され校内持ち込み禁止の学校は少なくなった。

当然のことながら各校の校則も時代の趨勢に応じて変わる。今の女子高生が30年前にタイムスリップしたら、ほとんどが校則違反の対象者になるかもしれない。

ただ私立校の評価は進学率と生活指導の二本柱に象徴され、名門女子校などは今なお厳しい校則のもとで教育されている。

問題は実際に生徒指導に当たる教師の校則に対する姿勢である。
柔軟に校則と向き合うか徹底遵守かに分かれる。

困るのは生徒の校則違反にも我関せずと無視したり、故意に見過ごし度量の大きな人間を気取る教師である。こんな教師が多い学校では忠実に校則違反を取り締まる教師は些事にこだわる小人物と思われかねない。

個々の教師、特に講師が校則とどう向き合うかは難しい。生徒との対応や学校の姿勢が介在し、また生徒たちは専任教師より講師を甘く見て強か(したた)に対応するからである。

教師は専任、講師にかかわらず、校則違反の生徒を見たら見過ごしてはならない。なぜその校則が作られたかを理解し、その主旨に沿って柔軟に指導すべきである。法の番人よろしく盲目的に規則に従わせることや、我慢し耐える経験をさせることを目的にするようなことは好ましいことではない。

2013/5/15 彦井 脩

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